品質こそがカギ: GitHub Copilot とコード品質について

2025年5月8日 // 1 min read

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私たちは、開発者が自信をもって提供できるコード品質を達成できているでしょうか?

GitHub エグゼクティブ インサイトで公開

私たちの誰もが、コード品質の重要さを知っています。優れたコード品質は、コードをより読みやすく、メンテナンスしやすいものとすると同時に、開発者エクスペリエンス (DevEx) 全体をを向上させる効果があります。そのため、GitHub Copilot のようなツールをコード作成プロセスに導入する際には、常に一貫した品質標準を維持できるかを確かめることが極めて重要になります。GitHub Copilot がコード品質にどのようなインパクトを与えるかについて、調査データは何を示しているでしょうか?

GitHub の調査研究員である Jared Bauer は、まさにこのテーマを検証するために調査を実施しました。そして今回ホストを務める Christopher Harrison とのトークの中で、調査結果から得られた学びを共有します。結論として言えるのは、開発者の満足度が高ければ自ずと作成するコードの品質も上がり、そして GitHub Copilot には開発者がより優れたコードを作成するのを支援する効果があるという点でした。

GitHub Copilot がコード品質に与えるインパクトをテストするため、Jared は調査の一環として、202名の実績ある Python 開発者らに対して、API を作成して一連のユニットテストに合格するというタスクを課しました。調査結果から最終的に明らかになったのは、GitHub Copilot を利用した開発者の作成したコードのほうが、すべてのテストに合格する確率が高かったという点です。

しかし、テストの合格率だけではコード品質の全体像を正しく把握することはできません。コード品質においては、コードが正しく動作するかだけではなく、読みやすくメンテナンスしやすいコードであるかも重要なポイントとなります。これを評価する手段がコード レビューであり、Jared の調査の第二のテーマとなった領域でした。すべての有効な提出コードについてブラインド レビュー、つまりレビュアーに対してコード作成にどんなツールが用いられたのかを知らせない状態でレビューを実施しました。調査の結果明らかになったのは、GitHub Copilot を利用して作成したコードはコード レビューの合格率が 10% 高かったという事実でした。これは統計的に有意な差と言えます。

そのほかに調査から得られたインサイトとして、GitHub Copilot を使用して作業した開発者は、そうでない開発者に比べてコードの作成数も削除数もより多かったというデータがあります。このパターンから読み取ることのできるのは、GitHub Copilot の利用により開発者はより時間的に余裕をもって作業できるようになり、そのため作成したコードをより十分にリファクタリングしてコード品質を上げることができたという点でしょう。

詳しく学んで過程を進めるには、以下のリソースを参考にしてください。

インサイト

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